2018年 日本女子オープン

諸見里しのぶが15年ぶりのコースで実感する月日の流れ

2018/09/26 17:59
諸見里しのぶが15年ぶりのコースで練習ラウンドした

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前(26日)◇千葉CC野田コース (千葉県)◇6677yd(パー72)

2007年大会覇者の諸見里しのぶが練習ラウンドを行い、コースをチェックした。千葉カントリークラブ野田コースでは、03年以来の開催となる。15年前、当時アマチュアで17歳だった諸見里も出場し、最終日にはその日のベストスコアとなる「68」をマークし17位で終えた。

03年大会について「当時もグリーンが固くて速い。ラフがすごく長いイメージ。お天気がすごく良かったことを覚えている」と振り返る。「今年も15年前と変わらずいい状態」といい、「左ドッグレッグが多いのでドローヒッターにはまわりやすい。距離もあって、ラフにいったら一気に難しくなるっていう、メリハリのきいたセッティング。シンプルなゴルフができればいいスコアが出る」とコースを分析した。

同コースは15年に10カ月間のクローズを経て、2グリーンをすべて1グリーン化する大掛かりな改修工事が行われた。そのことを知った諸見里は「それで少し違って見えたんですね、気がつかなかった」とし、「今になって思うのは、あの時の自分がうらやましい」と続けた。

「恐いもの知らずというか、ほんとにメジャーでもピンしか狙ってなかったし、バーディしか狙ってなかった」。それから様々な経験を積み、最近は「保険をかけて、保険を打ってしまう」という悪循環がある。「例えば、ピンの左に外すと難しいから右に打っていこう、結果グリーンの右に外してしまう」といった具合だ。

今季は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で3位に入ったが、その後は成績がふるっていない。とはいえ国内メジャー3勝の意地を見せたいところ。「難しいセッティングはすごく好きなので、自分の決めた所に打っていくことができれば、いいスコアが出るかなと思う」と前を向く。

あす初日は雨予報。「(雨だと)距離が必要になる、距離の長いホールを我慢できればチャンスはある」。15~17年の3年連続で予選落ちしており、「とりあえずは予選通過を念頭に置いて、あわよくば上位目指して頑張ります」と32歳のベテランは笑顔でドライビングレンジへと向かった。(千葉県野田市/柴田雄平)

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