上田桃子は雪辱誓う「1年で最も頑張りたい気持ち」
2018/04/12 19:41
◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 事前(12日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)
涙の逆転負けから1年。熊本出身の上田桃子は「あっという間で、もう来たのかという感じ。1年の中で最も頑張りたい気持ちが強い」と意気込んだ。
この日はプロアマ戦で最終調整。ジュニア時代から何度も回ったコースに「ヤーデージブックもいらないくらいコースのレイアウトが頭にある。ドッグレッグも多くて、ティショットがカギになるけど、(知っている分)マネジメントはしやすい」と語った。
前年大会は最終日最終18番(パー5)まで単独トップだったが、ウィニングパットになるはずだった1m弱を外してボギー。西山ゆかりに並ばれ、同じく18番で行われたプレーオフ1ホール目で池ポチャして敗れた。「今週も練習ラウンドをしていて、(外したパットは)何度打っても入る距離だった。どうして外したのかと思うし、悔しさもある」。
2年前は開幕前夜に熊本地震が発生し大会が中止。上田自身も被災し、自宅の建て替えを余儀なくされた。前年大会は1LDKのアパートから通ったが「今年は新しく建った家から通えているから月日の流れも感じる。でも、うちの近所では、いまだに壊している途中の家もあって」という。
不動裕理や古閑美保、有村智恵、笠りつ子ら多くの一流プロが同県出身だ。「ここ熊本はゴルフの県っていう感じがある。ゴルフ好きな人たちばっかりだし、やっぱり私たちゴルファーが盛り上げたい」と上田は誓う。「コンディションは100点ではないけど、平均点まではもってきた。わたしも頑張って、新しいドラマが起きたらいい」と力を込めた。(熊本県菊陽町/林洋平)