2018年 スタジオアリス女子オープン

スコア誤記で失格 ルーキーの原英莉花がルールを勘違い

2018/04/08 17:42
原英莉花はカート道での救済措置を誤り、申告ミスもあって失格となった ※画像は2日目

◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 最終日(8日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6332yd(パー72)

36位からスタートした19歳のルーキー原英莉花が、ホールアウト後にスコア誤記で失格となった。

インコースからスタートした原は、後半1番の1打目を左サイドに曲げ、ボールがカート道の近くにあったため救済措置をとった。しかし、ドロップした地点から傾斜地で1クラブレングス以上(2クラブ以内)転がって止まった球をキャディが拾い上げ、原が再度ドロップして2打目に入った。

本来この場合は、ドロップして2クラブ以内にあるボールはインプレーとなり、手を触れるとペナルティになる。同伴競技者はその場で「1罰打を加えて元の位置にリプレースすべき」と指摘した(規則18-2)。ところが原は「1クラブ以上は再ドロップ」と主張してプレーを続行し、競技委員会に報告することなく、規則18-2の罰打を含めずスコアカードを提出した。

同伴競技者から罰の指摘を受けていたにもかかわらず、スコアカードを提出する前に確認をとらなかったことは、罰を受けていたとみなされ、規則6-6dスコア誤記により競技失格となる。

ツアー通算94勝の尾崎将司から指導を受ける原は3月末の下部ステップアップツアー「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で優勝。「ルールありきのスポーツなので知らなかった自分が悪い。これからはもっと勉強して頑張っていきたい」と話した。

【ゴルフ規則18-2】 ※一部抜粋
インプレーでプレーヤーかパートナー、またはそのどちらかのキャディが球を拾いあげたり、動かしたときは1打の罰を受ける。

【ゴルフ規則6-6d】
d スコアの誤記
競技者は、自分のスコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることについて責任がある。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも少なく申告した場合、その競技者は競技失格となる。

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