国内女子ツアー

上田桃子も認める負けず嫌い 鈴木愛はライバル不在の決戦へ

2017/10/26 18:24
賞金ランク2位の鈴木愛にとって勝負の一戦。逆転で初の女王に向かう

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 事前(26日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6580yd(パー72)

賞金ランク2位の鈴木愛が4年ぶりとなる日本人賞金女王に向け弾みをつける。今大会は同トップのキム・ハヌル、同3位のイ・ミニョン(ともに韓国)らが不在。開幕前日にプロアマ戦で調整し、「段々と良くなってきた」と語った。

得意コースと意気込んだ前週「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で予選落ち。シーズン終盤にさしかかり「賞金女王は意識していない」としてきたが、大きく落胆した。コースからの帰りの車内でスマホを片手に大会の結果速報を確認。ライバルたちが上位争いをしていないことを確かめ、「人のミスは喜べないけど、なんとか(賞金差が)大丈夫そう」と母・美江さんに安堵の表情を見せたという。

極度の負けず嫌いは昔からだ。「遊びも何でも負けるのは絶対に嫌な娘。弟との遊びでも絶対に手を抜かない」と美江さん。鈴木の憧れで、親交の深い2007年賞金女王の上田桃子からは「あれだけ鋭い目つきで戦える日本人の若手選手はほかにいない。海外選手が賞金ランク上位を独占する中で、本当に頼もしい」と一目置かれている。

通常よりも多くなった休みで「“海ほたる”に行ったり、ゲームをしたり。悪いものを全部流せたと思う」とリフレッシュした様子。トップのキムとの差は約476万円。「パットのフィーリングも良くなってきた。距離感を大事にしてやっていきたい」と見据えた。(埼玉県飯能市/林洋平)