踏みとどまった優勝戦線 ホステス柏原明日架は恩返しVなるか
◇国内女子◇富士通レディース 2日目(14日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6662yd(パー72)
大会主催の富士通所属プロが、辛うじて優勝戦線に踏みとどまった。5位スタートの柏原明日架は、前半2番から3連続ボギー。一時は順位を後退させたが、計7バーディを奪って4位に再浮上した。ホステス大会で首位と4打差で迎える最終日。初タイトルに向けて「天気がどうなるかわからないが、フェアウェイキープがカギになる」と挙げた。
冷たい雨に打たれながら、カップの横を抜けるボールに視線を向けた。バーディ直後の2番で2mほどのパーパットを外した。続く3番からも決め切きれなかったが、「もったいない落とし方。でも思ったところには打てていて、技術的なミスという感じではなかった。自分のダメージは少なかった」と引きずることはなかった。
1つ落として折り返した後半。10番から2連続バーディを奪うと、14番から「(ラインの)読みと感覚がマッチしてきた」といずれも3m以上のチャンスを沈める3連続バーディを奪い返した。「スタートを思えば、少しは可能性のある位置に戻せた」と安堵した。
今大会のプロアマ戦で同組だった富士通の山本正已会長からは「毎週のように(優勝を期待していると)言われるんです…」と苦笑い。それでも今週は「『あんまり自分にプレッシャーをかけすぎないように』と言葉をいただいた。自分らしくやりたい」と明かし、配慮に感謝した。
富士通の関係者が「会社のコンペに参加してもらうときも、会長と食事をする際もハキハキしていて、良い意味で物怖じしない性格は魅力の一つ」と表現する21歳。格上がズラリと並んだ優勝争いを前に「良い準備をしたい。18ホールしかないという気持ちで、自信を持って戦いたい」と誓った。(千葉市緑区/林洋平)