「自分の力で頑張る」東浩子はメジャーで初勝利へ攻撃宣言
2017/09/09 17:45
◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目(9日)◇安比高原GC(岩手県)◇6640yd(パー71)
「耐えました」。アンダーパーはわずか5人に絞られた。首位タイで出た東浩子が2バーディ、3ボギーの「72」でプレーして、通算3アンダー。メジャーの大舞台でツアー初優勝に向け、絶好の位置で最終日を迎える。
2番でバーディを先行したが、3番、5番(パー5)、6番をボギーとして一時失速した。第2打がグリーン手前のバンカーにつかまった打ち上げの9番では、そこからピン横2mにつけた。切れるか切れないかのラインを慎重に沈めてパーセーブし「悪い流れを引きずることなく後半に入れた」と、後半に2つ目のバーディを奪った。
「難しいコースセッティングで、気力と技術が合わないと勝てない。上位のスコアを気にせず自分のプレーに集中した」と、リーダーボードを見る余裕はなかった。「プロ6年目。首位に立つことは過去にあったけど、メジャーの最終日を前に、リーダーボードの上位に、自分の名前があるのは自信になる」。
予選ラウンドを終えてトップに立った東は、地元・岡山県で応援する家族と連絡を取った。応援に来たいという申し出に「神経使うし、私は“いいかっこしい”なんで、家族の前でいいところ見せようとしちゃう。だから岡山で見守ってくれとストップをかけた」。
2012年のプロテストでトップ合格を果たしたときもそうだった。「そのときは応援には来たけど、最終18番ホールまで顔を合わせないよう気遣ってくれた」。プロになって気持ちはよりたくましくなった。勝つまでは一人で頑張る――。「あしたは一層厳しくなる。自分の力で頑張りたい。(スコアが)伸び悩んでも、1Wで攻めていきたい」。(岩手県八幡平市/糸井順子)