鈴木愛が3打差逆転で大会連覇へ 誕生石カラーで臨む最終日
◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目(9日)◇安比高原GC(岩手県)◇6640yd(パー71)
「きょうは伸ばさなくちゃいけない」。勝負カラーのブルーのウェアから気概がにじむ。9位タイから出た鈴木愛が2バーディ、2ボギーの「71」でプレーし、通算イーブンパーとして首位と3打差の4位で最終日を迎える。5打差の逆転劇で制した昨年大会と同様、追う展開に闘争心は沸き立つ。
ティショットがバンカーにつかまった1番では、グリーン手前から3打目のアプローチがピンを大きくオーバーし、4オン1パットのボギー。「ダブルボギーは手痛い。2.5mのボギーパットが決まってくれたから、なんとか耐えられた」と、続く2番でピンそば50cmにつけてバーディを奪い、バウンスバック。
2日目のラウンド後の調整でショット、パッティングともに復調傾向にあるが、「いいパットも打てているのに、切れるラインばかりでなかなかチャンスにつけられなかった」。日に日に硬く引き締まるグリーンに苦戦した。11番(パー5)で、残り110ydの第3打をピンそば50cmにつけて2つ目のバーディ。13番をボギーとしたが、この日イーブンパーでホールアウトした。
1977年の樋口久子以来となる史上2人目の大会連覇を視界にとらえた。「まだチャンスはあると思っている。あとはパッティングだけ。このチャンスにかけ、最終日もアンダーパーでまわれるように、きょうも修正したい」。
昨年の今大会でメジャー2勝目を飾った後、鈴木はブルーを勝負カラーとしてきた。「好きな色。ゲン担ぎはあまりしなかったけど、なんとなく縁起がいいから」という。結果的に大一番の前日に着ることになったが、最終日は何色を着るのだろう?「2014年大会で優勝したときのカラーです」。
3年前、ツアー初優勝を挙げた最終日は、明るく爽やかなエメラルドグリーンに身を包んでいた。エメラルドは鈴木が生まれた5月の誕生石でもある。新たなゲン担ぎの勝負カラーとなるか。(岩手県八幡平市/糸井順子)