初優勝から5年半 藤本麻子は2勝目へ「チャレンジする気持ち」
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(22日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6367yd(パー72)
2打差の4位から出た藤本麻子が5バーディ、1ボギーの「68」で通算9アンダーとし、吉田弓美子と首位に並んだ。
「ざっくり6バーディ」を目標とした2日目は、出だしの1番で3mのスライスラインを読み切ってバーディを先行。折り返し手前の8番では3m、9番(パー3)は8Iで1mにつけて連続バーディを奪った。
後半に入っても14番、16番(パー5)と順調にバーディを積み上げたが、迎えた最終18番。ティショットを右ラフに曲げると、第2打はグリーンをオーバー。このアプローチを3mに寄せたが、パーパットを決めきれず痛恨のボギーとして首位を分け合った。
昨シーズンは、終盤に抱えていた足首痛が悪化するなどケガに苦しみ、賞金ランク49位で辛くもシード圏内(同50位以内)に滑り込んだ。今季はここまで7戦に出場して、トップ10に2度と上々のスタートを切っている。
今週について「2日間、絶好調ではないけれど、とにかくバーディを獲るという強い気持ちがスコアにつながっている」という。川奈名物の風は依然、鳴りを潜めており、難コースらしからぬ伸ばし合いの状況。「セーフティに行くよりも、アグレッシブなプレーが必要」という姿勢は、シード争いを崖っぷちで迎えた昨年の「大王製紙エリエールレディス」で痛感した。4日間を13位で終え、逆転でシードを決めた一戦だった。
11年11月「伊藤園レディス」のツアー初優勝から約5年半。その間、独走首位で迎えた15年「ヤマハレディース」最終日に「76」を叩き、屈辱の逆転負けに涙する苦い経験も積んだ。「ボギーは必ずくる。それでも勇気を持って、チャレンジする気持ちで。あしたも6バーディを目指したい」。6季ぶり2勝目に向けて、自らを奮い立たせた。(静岡県伊東市/糸井順子)