2016年 マスターズGCレディース

相手も認める「負けん気の強さ」 鈴木愛が日本人トップ争いにメラメラ

2016/10/22 18:38
笠りつ子に闘志を燃やす鈴木愛。優勝して賞金ランク日本勢トップに躍り出られるか

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目(22日)◇マスターズGC(兵庫)◇6523yd(パー72)

今季2勝の鈴木愛が7バーディ、ボギーなし「65」で回り、通算14アンダーの首位タイで最終日を迎える。同じく今季2勝で首位から出た笠りつ子に並んだ。現在賞金ランキング4位。優勝賞金2520万円を手にすると、同1位のイ・ボミ(韓国)に迫り、逆転女王も見えてくる。だが、「目標は(賞金ランク)日本人トップです。笠さんとの差ばかりを意識している」と、視線は同3位で日本人トップのライバルに向けている。

勝てば逆転、負ければ差が開く―。手繰り寄せた最終日最終組の直接対決に燃えないはずがない。「20アンダーまでいけば勝てると思います。でも勝てれば、なんでも(どんなスコアでも)いいです」

「ショットの調子が良くない」と嘆いた前日がうそのよう。カラーから9mを入れた3番から、145ydからの2打目を8Iで1mにつけた18番(パー4/373yd)まで、7つのバーディを積み上げた。

平均パット数1位の武器でスコアを作った予選ラウンド。前週の「富士通レディース」には出場せず、「試合勘が戻らなくて、身体がついていかない感じだった。もう少しゆっくり振ろう」と意識したショットの復調でバーディラッシュに結びつけた。

「あんまり高い目標を持ちすぎると、考え過ぎることもあるので、まずは目先のこと。(賞金ランク)3位に上がったら、2位を狙う」と冷静に見ている。だが、定めたターゲットには鼻息が荒い。笠との金額差を問われると「900万円。いつも確認している」とメラメラしながら正解を即答した。笠が分析した鈴木愛は、「負けん気が強い」。ニヤニヤしながら即答したこちらも正解だろう。(兵庫県三木市/林洋平)

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