国内女子ツアー

賞金の使い道は?畑岡奈紗と一問一答/プロ転向会見

2016/10/10 16:57
色紙に書いた抱負は『初志貫徹』。プロとなった畑岡奈紗は世界での活躍を誓った

「日本女子オープン選手権」でアマチュアとして初のメジャー制覇を遂げた畑岡奈紗(17/ルネサンス高3年)が10日(月)、プロ転向を表明した。17歳271日の女子最年少ツアープロの誕生に、会見場には38社95人の報道陣が詰めかけた。約30分に及んだ質疑応答では、プロ転向を決意した経緯、また海外ツアーへの強い思いなどを、ときにはじっくりと考え込みながら丁寧に回答した。会見での一問一答(一部抜粋)は以下の通り。

―プロになった心境は?
今日からプロとして活動させていただくので、ここからがスタートだという気持ちで頑張りたいと思います。

―プロ転向を決意したのはいつ?
日本女子オープンが終わって、何回か家族と相談していくうちに、やっぱり私はプロとしてこれからやっていきたいと思いました。

―家族の反応は?
これから頑張っていってほしい、ということを言われました。

―プロ転向への一番の決め手になったのは?
ずっとプロになるのが夢だったので、優勝してプロになれるのは本当に嬉しいことだと思って。私もこれからプロとして活躍していきたいと思ったことです。

―アマチュア時代の一番の思い出は?
一番というのはなかなか決めづらいですけど、いろいろな国に行って試合をたくさんさせていただいたことです。やり残したこと?世界アマで優勝できなかったことです。

―これからどのようなプロゴルファーを目指したい?
世界に出て行って、たくさん優勝ができるようなプロになりたいです。

―目指しているプロは?
宮里藍プロです。プレーしているときも、調子が良くても悪くてもいつも笑顔でプレーされていて、プレー以外でも周りの方への気遣いとか、そういうところもすごいなあ、と思います。

―将来の夢は?
東京オリンピックで金メダルを獲ることと、世界のメジャータイトルを獲ることです。

―賞金を獲得したときの使い道は?
貯金をしたいと思います。

―イメージしているご自身のサインは?
あまりイメージはないですが、誰が書いたのかが分かるようなサインを書きたいと思います。

―いつごろから世界で戦うことを意識し始めた?
中学校のときから父がいろいろな国際試合を探してくれて、いろいろな国で試合をさせていただいたんですけど、将来的にアメリカで戦いたいと明確になったのは、4月のUSLPGAツアー(スウィンギングスカートLPGA)に参戦させていただいたことがきっかけです。

―持ち味と、プロになってもこれだけは大切にしていきたいところは?
自分の持ち味は、身長はあまり大きい方じゃないですけど、周りの選手と比べて飛距離が出ることだと思います。プロになっても勝ちにこだわって、応援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに戦っていきたいです。

―技術的に足りない部分は? またどのような練習を積んでいきたい?
世界で戦うためには、まだまだ飛距離も足りないと思うし、一番はショートゲーム、アプローチのバリエーションをもっと増やしていければいいと思います。パッティングの技術もまだまだ足りないと思います。アプローチは1つのクラブでいろんな種類のボールを打つことと、ウェッジだけじゃなくて、アイアンやユーティリティなどいろいろなクラブで打てるようにならないと思うので、そういう練習をしていきたいです。

―海外でプレーしていく上での具体的なプランは?
まずは今年の(米国女子ツアーの)QTをしっかり上位で通過して、2年以内にはUSLPGAツアーで優勝して、それから先の5年以内にはメジャーで勝てるようになりたいです。

―アメリカツアーの魅力は?
たくさんの国から、いろいろな選手が集まって戦っていることだと思います。

―17歳の若さでメジャー優勝。その要因を挙げるとしたら?
私も最初からいろいろな試合で勝てたわけじゃなくて、たくさん負けたこともあったので、そういう経験をたくさん積めたことだと思います。

―アマチュア時代の思いでは
高校1年生のときの日本ジュニアでは悔しい思いもしましたし、世界でいうと、高校2年生、3年生と世界ジュニアで勝てたこと。あとは全米ジュニアに初めて出られたり、最近だと世界アマがすごく印象的です。

勝みなみさんの存在は?
小さいときからたくさんプロの試合に出ていて、すごいなあと思っていて。私もいつかはプロの試合で勝てるように頑張りたいという刺激になりました。

―最年少ツアープロについて
18歳からしか普通はプロテストも受けられないので、そういう部分では、早くからプロという舞台に戦えるのはすごく嬉しいことだと思います。