姉と二人三脚 比嘉真美子に復調の光は差し込むか
2016/08/26 18:32
北海道小樽市の小樽CCで開催中の国内女子ツアー「ニトリレディス」2日目、9位から出た比嘉真美子が5バーディ、3ボギー「70」(パー72)で回り、通算3アンダー2位タイに浮上した。2013年の新人賞に輝いたが、最近は不振が続く。決勝ラウンドでの最終組は3季ぶりとなる。
ポツポツと降った雨に風速5m/秒の悪天侯となった前半組(午前7時45分スタート)で、気を吐いた。「ジュニア時代に風の強い沖縄でやっていとたんで」とケロリ。インから出て1打落として迎えた5番で6mを沈め、続く6番で242ydを3Wで50cmにつけ連続バーディとした。最終ホールは5mのスライスラインを読みきった。上位陣は天候が回復し始めた後半組(午前11時スタート)が占める中で、首位と1打差につけた。
「打つのが怖い」と言わしめたほどのショット不振に光が差したのは、5月の「リゾートトラストレディス」だった。ハウスキャディが足りず、マネージャーを務める姉・久美子さんに急きょキャディを依頼。ゴルフ未経験の姉とのタッグは「今までは迷うとキャディさんに頼っていた。でも全部、自分で決めなきゃいけない。(自分で決めたなら)ミスが出ても仕方ない」と吹っ切れた。状態は「50%くらいに復調しました」と、にこやかだった。
ファンにも支えられている。前週「CAT Ladies」の第1ラウンド後、ジュニアゴルファーから手紙を渡された。「比嘉プロのようになりたいです」との言葉に胸が熱くなった。「そう思ってもらえるのは、本当にありがたいです」。今季は23試合目で、予選通過はこれで8回目。完全復調とはいかないが、前を見て残り2日間を戦い抜く。(北海道小樽市/林洋平)