国内女子ツアー1000試合目 29年間で賞金は何倍に増えたか
2016/06/02 19:17
3日に新潟県の長岡市で開幕する「ヨネックスレディス」で、国内女子ツアーは1988年ツアー制度施行後の1000試合目を数える。29年目途中での達成のため、この間、女子ツアーは年間35試合ペースで歴史を積み重ねてきた計算。ここまで1000試合の賞金総額は約686億円に上る。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)によると、その中で最も賞金を稼いだのは、2000年から6年連続賞金女王に輝いた不動裕理。ここまで429試合の出場で累計13億4800万円余りを自らの腕で稼いだ。続く2位は、現在米女子ツアーを主戦場とする横峯さくらで、310試合に出場して獲得累計10億2300万円余り。
29年の歴史の中で、比較的最近の選手が上位に並ぶのは、1試合当たりの賞金総額が年々上昇傾向で推移してきたことも影響していそうだ。
計38試合で幕を開けたツアー制度施行初年度の1988年は、年間賞金総額が13億8600万円余りだった。今季は「KKT杯バンテリンレディス」の中止により予定より1試合少ない37試合となったが、それでも年間賞金総額が34億3500万円(※)に達し、ツアー史上最高。単純に平均で比べると、現在は1試合当たり賞金総額が初年度に比べ2.5倍以上となっている計算となる。
参考までに、厚生労働省調べによる、大卒女子の初任給は1988年が14万9000円、2015年が19万8800円という推移だ。
なお、昨季に2億3000万円余りを稼いで年間獲得賞金額の記録を更新したイ・ボミ(韓国)は、これまで138試合の出場で6億1000万円余りを稼ぎ、生涯獲得賞金ランクで15位につけている。(新潟県長岡市/林洋平)
(※)女子ツアー主催の特別公認競技「TOTOジャパンクラシック」は1ドル110円で換算