2016年 ヤマハレディース葛城

唯一のヤマハ新規契約・江澤亜弥 「憧れの人」との練ラン特典も

2016/03/30 18:22
今年からホステスプロに加わった江澤亜弥。恩返しへの強い思いを語った

静岡県の葛城GCで31日から開幕する国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」に、大江香織らヤマハ契約のホステスプロ5人が出場する。昨冬に引退宣言した中村香織や、ナイキゴルフに移った葭葉ルミらが契約プロから抜ける中で、今年から唯一ホステス勢に加わった若手がいる。2013年にプロテストに合格した21歳、江澤亜弥だ。

昨季はQT上位の資格(21位)で初のフルシーズンを戦った。しかし、賞金ランク73位に終わり、シードに届かった上、同年末のQTにも失敗して今季の出場権を逃した。「すべてを変えよう」。これらの失意が、新たなクラブ契約への転機となった。かねて「軟鉄アイアンの打感が好きだった」というヤマハに自らアプローチをかけ、契約に至ったという。「QTがダメだった後なのに、快く迎え入れてくれた。本当にありがたかったです」。

今週の出場を見越して、今年2月には葛城GCで練習ラウンドを行った。そのとき、同コースの所属プロで、同じくヤマハと契約する藤田寛之とプレーをともにする機会を得た。「雲の上の存在。憧れの方です」。恐縮のあまり話はほとんどできなかったが、貴重な時間も、ヤマハとの契約があってこそ実現したものだった。

「予選ラウンドは絶対に通って、大会を盛り上げたい。トップ10に入って、上位で争えるように頑張りたい」。感謝の気持ちをプレーで見せるには恰好の舞台だ。(静岡県袋井市/塚田達也)

2016年 ヤマハレディース葛城