朴セリ引退 母国レジェンドの決断にキッズたちは?
2016/03/18 19:45
韓国女子ゴルフ界の伝説・朴セリ(38)が、今季限りでの引退を表明した。日本ツアーを主戦場とする韓国勢は、母国のレジェンドの決断に驚きやねぎらいを口にした。
鹿児島県で開催されている「Tポイントレディス」の会場で話を聞いた。キム・ハヌル(27)は「大先輩で憧れの選手でした」とコメント。朴がプロ転向した1998年に「全米女子オープン」を史上最年少で制して韓国中が沸いたころ、その姿に憧れてゴルフを始めた『朴セリキッズ』世代だ。「韓国の選手が世界に通用することを示してくれた最初の選手。わたしたちにとっては手の届かない実績を残した」と語った。
昨季賞金女王のイ・ボミ(27)は「米国で朴セリさんが優勝したとき、韓国の国民みんなが熱狂した。私たちのようなゴルファーがたくさん出てきたのも、朴セリさんの存在があったから。一線を退くなんてまだ信じられないけど、わたしたちも後輩のことを考えて頑張っていきたい」と述べた。
一昨年の賞金女王アン・ソンジュ(28)は「レジェンドが引退するのはとても寂しい。わたしがゴルフに悩んでいたとき、常に励ましてくれた存在だった。どんなに自分が辛いときでも『ゴルフが楽しい』ということを伝えてくれた」とたたえた。2014年の「全英リコー女子オープン」で会ったのが最後といい、「さみしいけど、今はねぎらう気持ちの方が大きい。第2の人生を楽しんでほしい」とエールを送った。(鹿児島県姶良市/糸井順子)