大山志保、若林舞衣子が自己申告で罰打受ける
新潟県で開幕した「ヨネックスレディス」の初日、大山志保が5バーディ1ボギーの「68」で回り、首位と2打差の4アンダー3位につけた。だが、ホールアウト直後のスコアボードには、首位と1打差の“5アンダー”と表示。大山自身がアテストで競技委員に自己申告し、1罰打を受けて4アンダーに訂正された。
その内容は、12番のグリーンで20cmのパーパットを打つためにアドレスに入り、ストローク始動後に球が動いたが、そのまま打ってしまったというもの。「インプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける」(ゴルフ規則18-2 b)に該当する。
「動いたようにも見えたし、動いていないようにも見えた」と確信は持てなかったものの、一度感じてしまったこの“引っかかり”をぬぐい去ることはできなかった。直後にキャディに打ち明け「引きずるよりはすっきりしたい。1打ならまだ獲り返せる」と、ホールアウト後、競技委員に自己申告した。
<ゴルフ規則18 止まっている球が動かされた場合>
◇18-2 プレーヤーやパートナー、またはそのキャディや携帯品により
b アドレスしたあとで動いた球
プレーヤーのインプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合(ストロークの結果として動いた場合を除く)、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける。
プレーヤーがストロークを始めたあとや、ストロークのためにクラブを後方に動かし始めたあとに球が動き、その球をストロークしてしまった場合を除き、その球はリプレースされなければならない。
また、大会ホステスプロの若林舞衣子も、同じくゴルフ規則18の違反により、2罰打を受け、イーブンパーの33位で初日を終えた。18番(パー5)、左ラフからの第3打を打つためにスタンスを取ろうと足を置き、球の後ろの芝にクラブが触れた際に球が動いた(沈んだ)。本来はリプレースしてプレーしなければならなかったが、球の止まったところからそのままプレーした。
「ソールした(芝に触れた)つもりはなかったけど、球が実際に動いてしまった」と、アテストで自己申告。「仕方ない…。あしたからまた頑張ります」と肩を落とした。
<ゴルフ規則18 止まっている球が動かされた場合>
◇18-2 プレーヤーやパートナー、またはそのキャディや携帯品により
a 通則
規則によって認められる場合を除き、プレーヤーの球がインプレーの場合で次の時は、プレーヤーは1打の罰を受ける。
(i)プレーヤーかパートナー、またはそのどちらかのキャディが次のことをしたとき
<中略>
・球の動く原因となることをしたとき
<中略>
球が動かされた場合、その球はリプレースされなければならない。
※規則18の違反の罰はストロークプレーでは2打