先入観が足止め 宮里藍は後半失速で35位発進
2015/05/07 19:52
ゴールデンウィーク明けの平日ながら4403人のギャラリーが詰めかけた、国内女子メジャーの今季初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」初日。2年連続の出場となる宮里藍は、前半インで2バーディを先行させながらも、後半に2ボギーを叩く失速でこの日「72」のイーブンパー。首位と7打差の35位タイで初日を終えた。
前半は、大挙して後に続くギャラリーの大歓声を独占した。スタートホールの10番では、139ydの2打目をピン右4mにつけてバーディ先行。14番では157ydを7Iでピン左1mに絡めて2つ目。同組の成田美寿々とジェシカ・コルダ(米国)をリードし、注目組を牽引する。
しかし、「後半はグリーンが硬くなっていると思った」という先入観が、上位に迫る宮里を足止めした。予想に反して「軟らかさが前半から変わらなかった」というグリーンと、今週のテーマとする手前からのマネジメントが噛み合わない。ピンが奥に切られた3番と8番では、計算したランが出ないまま15m前後のロングパットを残し、いずれも3パットボギー。「攻めきれなかった分、バーディチャンスが遠かった」と、後半だけで20パット(前半13パット)を費やした。
「しっかりマネジメントはできていたけれど、セカンドで攻めきれなかった。あしたは朝のスタートでグリーンは速くなると思うので、しっかり加味していきたい」。ショット、パットともに好感触を得ているだけに、初日の反省材料を2日目の巻き返しにつなげたい。(茨城県つくばみらい市/塚田達也)