2015年 ダイキンオーキッドレディス

“スイーツ断ち”で五輪へ 大山志保が示す本気度

2015/03/05 19:04
初戦から「まずは1勝」。大山志保は五輪を目指す*撮影は3月4日

「今年は燃え尽きたっていうくらい気合いを入れて臨みたい」。昨季2勝を挙げた大山志保が2015年シーズンの幕開けを前に、例年以上に熱い思いをたぎらせている。今年の目標は「昨年以上の成績を出すこと」だが、その先には来年に迫ったリオデジャネイロ五輪を見据えている。

ゴルフ競技の112年ぶり復活が決まった瞬間から「日の丸を背負って戦いたい。プレッシャーがかかる状況が好き」と、大きな目標を五輪出場にフォーカスしてきた。現在の世界ランクは49位と日本人最上位で、代表選出の1番手にいるが、さらなる順位アップを狙う。

ミーハーな思いでは目標は実現せず、そこに向かって頑張る気持ちやプロセスが大事なことも大山は知っている。

「何か大きなことを達成するためには、何かを手放さなくちゃいけない。そう考えたときにいちばん好きなスイーツを手放そうと思った」

こう語る大山は1月から、大好物を断っている。「食後のデザートは別腹。好きすぎて、いくらでも食べられる」と目を輝かせるほどの“3度のメシより甘いもの”派だが、覚悟を決めた。

家族や友人らと一緒に行く“スイーツ食べ放題”は「危険地帯(笑)」となり得るが…、同伴者にはしっかりおいしさを堪能してもらう → 味や食感の感想を語ってもらう → 大山自身も食べた気になるという3段プロセスを踏んで、妄想力で乗り切るつもりという。

スイーツ断ちの効果で、体重はマイナス6キロ。乙女ゴコロには嬉しい悲鳴だが「年末は外食続きで体重も増えていたので、プラスマイナスではゼロ」と笑う。大きな目標達成に向け、「まずは1勝」を掲げて6日の今季初ラウンドで第一歩を踏み出す。(沖縄県南城市/糸井順子)

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