2014年 LPGAツアー選手権リコーカップ

香妻琴乃が2位浮上 初優勝へのカギを握るメンタル術

2014/11/28 16:55
自分のプレーだけに集中。初優勝へ惜敗の経験を活かしたい香妻琴乃

3位からスタートした香妻琴乃が「LPGAツアー選手権リコーカップ」2日目を「70」でプレーし、通算6アンダーの2位タイに浮上。1996年の井上陽子以来2人目となる大会初出場・初優勝に前進し、首位と2打差で前半戦を折り返した。

4バーディ、2ボギーの内容に「流れが悪く、今日はあまり楽しめなかった」。前半4番で4.5m、10番で2mを決めて2バーディを先行させるが、12番(パー3)、15番と続けてボギー。しかし、一時は首位の背中を遠ざける失速が香妻の闘志に火をつけた。

「1打でも追いつこうと、上がり3ホールはどんどん狙っていった」と、17番で5m、最終18番は4mを沈める連続バーディで締めくくり、首位と2打差に迫りホールアウト。「うまく耐えられた」と、最後は笑顔で総括した。

今季は2回のプレーオフ敗退を経験。初優勝を惜しくも逃し、時には悔し涙を流しつつも、反省から改善すべき点をしっかり胸に刻んできた。「これまでは上ばかりを気にしすぎて、途中からうまくプレーできなかった。自分のゴルフに最後まで集中できれば、今週も優勝に近いところでプレーできると思う」。

この日のプレーに関しては「(上に)追いつこうとし過ぎていた部分もある」と、プランを貫けていなかったことを反省。「明日は、もう1回自分のプレーをすることだけに集中したい」。残り36ホール。悲願の瞬間に向けて、もう迷わない。(宮崎県宮崎市/塚田達也)

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