2014年 LPGAツアー選手権リコーカップ

「いつもよりリラックス」 香妻琴乃、初の大舞台で3位発進

2014/11/27 17:06
初出場の最終戦で3位発進を決めた香妻琴乃

国内女子ツアー「LPGAツアー選手権リコーカップ」が27日(木)、宮崎県の宮崎CCで開幕。今季のラストを飾るメジャー戦で、初出場の香妻琴乃が6バーディ、2ボギー「68」でプレーし、首位と2打差の4アンダー3位発進を切った。

今季はプレーオフに敗れての2位を2回経験し、ノーシードから賞金ランク21位に這い上がって出場を決めた最終戦。初めての大舞台にも物怖じすることなく、着々とリーダーボードを上っていった。

スタートホールの1番では4mのパーパットを残すが、これをねじこみボギーを回避。「今日1日、あのパットが入ったことで良い流れになったと思う」と、ピンチを上昇気流に変える。6番、7番の連続バーディで首位争いに加わると、9番(パー5)では50ydの3打目をピンに絡めて3つ目。後半も3バーディを重ね、最終18番こそ下り1mが右カップを蹴り3パットボギーとしたが、「トータルとしてはいつも通り落ち着いてできたし、初日としては良かった」と笑顔をみせた。

この平常心を支えているのが、香妻を包むホームの空気だ。高校時代はコース近郊にある日章学園で過ごし、宮崎県は縁の深い第2の故郷。出身地の鹿児島からも多くの応援団が駆けつけ、「いつもよりリラックスしてできている」。開幕前に話していた「高校でお世話になった方々に、成長した姿を見せられたらいい」との気概も、22歳を奮い立たせるモチベーションの1つになっている。(宮崎県宮崎市/塚田達也)

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