2014年 ニトリレディス

上田桃子 祝福の声に「日本の温かさを感じた」

2014/08/28 17:53
前週優勝の祝福を「初優勝より喜ばれた」と振り返る上田桃子。家族が「LINE」で送ってくれた写真には、花束であふれる玄関が写っていた。

先週の「CAT Ladies」で3季ぶりの優勝を遂げた上田桃子。熊本県の実家の玄関は、お祝いの花束であふれかえったという。「初優勝のときより、多くの方から言葉をかけてもらった。こんなに喜んでもらえると思っていなかったので、びっくりした」と、国内ツアー通算9勝目(11年のミズノクラシックは米ツアーとしてカウント)の余韻を振り返った。

昨年までの6シーズン、米国ツアーに挑み続けた。今季から主戦場を日本に戻したが、当初は「自分の居場所はあるのだろうか」との思いをぬぐえなかった。それだけに、最終日の森田理香子とのシーソーゲームを経た勝利への祝福の声に「日本の温かさを感じ、うれしかった」と感激した。

シーズンを通じての米国参戦は「もうしない」と、帰国時に決めたという上田。ただ、「(海外)メジャーには挑戦したいし、アメリカで勝ちたい」という目標は掲げたままだ。「6シーズン戦ったので、向こうで何が必要なのかは頭に入っている。向こうで勝てる準備を日本でしっかりやっていきたい」と意気込みを見せた。

米国の環境に似ているという北海道の洋芝を舞台にした、今週の「ニトリレディスゴルフトーナメント」を、「すごく大事」と位置づけた。

恵庭CCは自身初めてのコースとなるが、開幕前日のプロアマ戦をラウンドし「正直難しい。ロングパットが大事、キーはパターかなと思う」と展望を語る。アプローチに気をつけたいとしながらも、調子自体はいいという上田。2週連続優勝への期待も高まるが「(今季1勝目は)始まりに過ぎないので、気を緩めずにやりたい」と冷静さは失っていない。(北海道恵庭市/片川望)

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