ショット復調! 藤本麻子が首位と1打差発進
国内女子ツアー「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」の初日、藤本麻子が8バーディ、2ボギーで6アンダーをマーク。首位と1打差の2位タイと好スタートを切った。
今季の藤本は、開幕直後こそ2回のトップ10入りをしたが、その後調子を崩し、6月には4試合連続で予選落ちを経験した。しかし、先週の「サマンサタバサレディース」では、初日に9試合ぶりとなる60台のスコアを出した。最終的には通算10アンダーとし、10位となった。
「やっと自分の思っているショットが戻ってきた」。藤本は、この日の8バーディに確かな手応えを感じた。自身も納得のショットは前半の6番で生まれた。「フェアウェイからの残り102ヤードで、アプローチウェッジで打ったらピンの根元に落ちました。OKバーディってやつですね」。5番で3パットしてボギーをたたいた直後だけに、うれしさもひとしおだ。
持ち前のキレのあるアイアンショットがよみがえり、その後もピンを狙ってチャンスを演出。ショットの良さがパッティングにも連鎖し、15番では8メートルのバーディパットを決めた。16番パー5もしっかりバーディを奪い、さらに17番では約20メートルのパットを決めて3連続とした。
最終18番ではこの日2つ目のボギーをたたいて、ホールアウト。お椀をひっくり返したような形状のグリーンでは「ピンが端にある分、傾斜もきつくなり(タッチを合わせるのが)難しかったので、その辺の距離感をしっかり修正したい」。この日はピン位置がエッジから3、4メートルと左右に振られたホールが多く、たたいた2つのボギーはこのピン位置に悩まされた結果といえる。
「明日も3パットはあるかもしれないけど、気持ちを切らさずに最後までやりたい」。ショットの不安が解消された藤本は、パッティングの調整を入念に行い、2週連続でバーディ合戦となった戦いに食らいつく。(静岡県伊豆の国市/本橋英治)