今季から日本ツアー参戦 日系米国人の平野ジェニファーが首位発進
2014/06/06 18:01
新潟県のヨネックスCCで6日(金)、国内女子ツアー「ヨネックスレディスオープン」が開幕。5アンダーの首位に3選手が並ぶ中、その1人に、祖母を日本人に持つ日系米国人の平野ジェニファーが食い込んだ。
米国サンフランシスコ生まれ。1つ年上の姉の影響で9歳からゴルフをはじめ、祖父の指導のもと、マイアミ大進学後もプロを目指して腕を磨いた。2013年初旬から母親が住む日本へ身を寄せ、同年のファイナルQTで64位に入り今季からTPD単年登録会員として日本ツアーに参戦している。
レギュラーツアー出場は、今年5月のメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」(予選落ち)に続いて2試合目で、いずれもQTランクに基づいた次点補充者枠により出場。「サロンパスは初めての試合だったのでナーバスになっていたけれど、今日はリラックスしてできたし、パットも調子が良かった。アイアンも良かったので、ボールをグリーンに乗せることだけを考えた」と、6バーディ、1ボギーの好ラウンドに繋げた。
現在は日本女子プロゴルフ協会の資格取得のためプロテスト(二次)を受験中。プレーの場を日本に求めるきっかけとなったのは、一時帰国していた12年に母に連れられて観戦した「日本女子オープン」だった。「日本のギャラリーは素晴らしいし、選手たちも優しい」と雰囲気に惹かれ、「食べ物もおいしいし、すごく楽しかった」と日本文化にも魅了され、現在は日本語の上達に励んでいる。
「明日からもボールを一生懸命グリーンに乗せて、2パットに収めていきたい」。米国から成功を夢見て渡った日本ツアーの舞台で、異色の経歴を持つ24歳が早くも強烈なインパクトを残した。(新潟県長岡市/塚田達也)