好調の“波”にノリノリ 成田美寿々が2位浮上
愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースで開催中の国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の2日目。10位から出た成田美寿々が6バーディ、3ボギーの「69」で回り、首位と1打差の通算5アンダー2位に浮上。国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」に続く、出場2試合連続優勝への可能性を広げた。
今もっとも勢いにのる21歳の強さは、やはり本物だ。「こんなに上手くいくことは、これまであまり無かった。迷わずにショットが打てている、それがいいのかな」。今週月曜日には、同県内で開催された「全米女子オープン」(6月19日~/米国・パインハーストNO.2)の最終予選会にエントリー。1日36ホールの過酷な戦いをトップで通過し、初の海外メジャー出場資格を掴み取った。
成田にかつてない自信を植え付けたのは、やはり2週間前に手にした初メジャータイトル。「自信がついて、やること全てを信じられている」と淀みなく話す姿には、今や風格さえ感じさせる。
この日のプレーも、ちょっとやそっとでは崩れないハートの強さを見せつけた。通算6アンダーの単独首位で迎えた16番、17番で連続ボギーを叩いたが、気落ちどころか「最後は締めてかからないと」とギアをシフトアップ。フェアウェイから残り108ヤードの2打目をピンそば30センチに絡めるバーディフィニッシュで、最終日への流れを力強く引き寄せた。
「こんな波は、何回も来るものじゃない。今、波が来ている時に優勝争いをしていきたいですね」。同じ2位タイにはアマチュアの堀琴音が控え、女子ツアーに吹き荒れるアマチュア旋風の“波”は今週もツアー会場に打ち寄せている。「やっぱり(アマチュアに)勝たれるのは・・・。プロが勝たないと、とは思っています」。明日の最終日、成田自身がその最先鋒を担えるか。(愛知県豊田市/塚田達也)