2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

連覇へ挑む森田理香子 1年前の辛勝が推進力に

2014/05/22 18:57
不調の中で掴んだ優勝から1年。森田理香子が自身初の大会連覇に挑む

国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」が23日(金)、愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースで開幕する。前年優勝者の森田理香子は、この日のプロアマ戦で1番ティ第1組から18ホールをラウンドし、初日への準備を整えた。

今週は、大会終了時点の賞金ランク上位5選手に付与される「全英リコー女子オープン」(7月10日~/英国・ロイヤルバークデール)出場権争いもフォーカスされている。森田は現時点で8位だが、前年の賞金ランク1位のカテゴリーで既に資格をゲット。出場権争いの渦中にいる選手とは違い、モチベーションは自身初の大会連覇に一点集中だ。

2打差リードの単独首位で迎えた昨年最終日は、最後の1ホールまで苦しみ続けた。終始ショットの精度が定まらず、1打差に迫られて迎えたサンデーバックナインもピンチの連続。ショートゲームで粘り続けて9ホール全てをパーで並べ、1打差でゴールテープを切る辛勝だった。

「去年はショットがボロボロの中でも優勝できた」と、決して快心の展開ではなかった昨年の優勝を振り返る。しかし、もがき続けて手にした1勝は「良い経験」としてしっかり蓄積されている。最も大きいのは、「最近ずっと成績が出ていないし、表情も冴えていないことは自分でも分かっている」という現状でも決してあきらめず、意欲を持って大会出場する心の持ちようだ。希望の光はふとした瞬間に差し、今見えている世界を劇的に変えることを、昨年の大会で経験した。

「今年はその時に比べれば、ショットも気持ち的にも良い状態。優勝した良いイメージも残っているし、自分に期待をしてスタートしたいです」。初日は比嘉真美子金田久美子と同組で午前9時39分に1番ティからスタートを切る。(愛知県豊田市/塚田達也)

2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン