2014年 ヤマハレディースオープン葛城

2年ぶりに大役復帰 馬場ゆかりがベストスコアで8位

2014/04/05 19:30
強風の中でも静かにプレーを続けた馬場が首位と5打差に

静岡県の葛城GC山名コースで開催されている「ヤマハレディースオープン葛城」は3日目の平均スコアが75.515。吹き止むことを知らない強風に苛まれ、アンダーパーをマークしたのが4人という状況下でベストスコアをマークしたのは実力者の馬場ゆかりだった。23位タイから出ると、3バーディ1ボギーの「70」で通算1アンダーの8位タイまで順位を上げた。

前半アウトは淡々と2パットを重ね、9ホールをすべてパー。後半に入ると10番4メートル、13番で6メートルを沈め、上位争いに顔を出した。「すごいプレーをしたわけではなかったけれど、リズムよく行けたのが良かった。このコースはカップの上に付いたらいけない。それを徹底しながら、いつもと変わらずにやれた」と、難攻不落の葛城GCに、忠実な攻略法で対峙し、首位とは5打差のポジションにつけた。

今年は2年ぶりに再びミーティング委員長(国内男子ツアーでいう選手会長的立場)を務めている。「ツアーのためにもう少し若い選手にやってほしい気持ちもある。でも一昨年の経験もあるし、周りも協力してくれる」と気丈に言うが、エースキャディを替えるなど自身のゴルフも他人事どころじゃない部分はある。

前週の「アクサレディス in MIYAZAKI」の初日には、スタート前に5番アイアンを抜き忘れ、キャディバッグに15本のクラブが入ったままプレーし、ハーフターンで気づいて4ペナを受けた。「私のミスなんです。頭が真っ白になった」。キャリアで初の失態に言い訳もないが、オフからここまでの奔走が、なかなか結果として報われない苦労の日々だ。

今大会の優勝副賞にはヤマハ製のグランドピアノが用意されている。4歳の頃からピアノ、エレクトーンを習ってきたこともあり“ボーナス”にも興味津々。「精一杯やりたい」と残り18ホールへ意気込んだ。(静岡県袋井市/桂川洋一)

2014年 ヤマハレディースオープン葛城