2014年 ダイキンオーキッドレディス

斉藤愛璃“あすみんルール”で次週の出場権獲得

2014/03/09 17:37
逆転優勝を果たすことはできなかったが、次戦の出場資格を掴んだ斉藤愛璃

2012年と同様にツアー開幕戦で、自身2勝目を狙って首位との2打差を追いかけた斉藤愛璃。3番でバーディを先行し、8番、9番の連続バーディで一時は首位と1打差まで迫る追い上げをみせた。

しかし、後半は10番でボギーをたたくなどスコアを伸ばせず通算6アンダーでホールアウト。優勝スコアには2打届かなかったが、それでも2位タイに入り、次週「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」の出場資格を掴んだ。

国内女子ツアーは、辻村明須香の07年開幕戦2位の活躍がきっかけとなり、08年から上位3位以内に入った場合、次戦への出場資格が与えられることになっている(通称“あすみんルール”)。しかし、試合では実力者が上位に名を連ねることが多く、この制度で実際に資格を掴むケースは少ない。適用者は例年、1人いるかどうかで、昨年に限っては「日医工女子オープンゴルフトーナメント」で2位に入った下村真由美と「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で3位となった上田桃子がその対象となった。

今大会、初日から上位での戦いを続けた斉藤は「正直、2年前の優勝した時よりもゴルフが上達しています。あの時は勢いで行っただけ。全体的に良い感じになってきているので、今年は優勝争いをしていきたい」と、冷静に戦い2位に入ったことで自信をつけた様子だ。

最終日に「80」をたたいた昨年末のクオリファイの結果、今季の出場資格優先順位は47位。「来週は現時点でウェイティングの5番目ぐらいなので、ランキングでは難しいですね…」。ホールアウト後には諦めかけた次週に、チャンスが与えられ、笑顔で会場を後にした。(沖縄県南城市/本橋英治)

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