三塚優子、好相性の沖縄で復活なるか?
「このコースはOBが少なくて、ドライバーを思い切り振れるので好きなんです」。09年に優勝を果たし、12年にはプレーオフの末2位に入るなど好成績を残している国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の2日目に、首位と1打差の3位タイに浮上した三塚優子が優勝争いに名乗りを上げた。
11年に国内メジャーの「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を制し、ツアー4勝目を果たした三塚は、12年の開幕戦で2位となったが、その後は右肘、右肩痛に悩まされ満足にスイングすることができなかった。
ツアー復帰を果たした昨年も開幕2戦目から9試合連続予選落ちを喫するなど強かった頃の姿は影を潜めた。「1年間休んで復帰はしたけど、試合勘とか取り戻せないままシーズンが終わってしまった。なにかを変えてみたかったので、初めてオフに休みを取らずに練習とトレーニングを続けました」。
例年1月に始めるトレーニングを昨年は12月から始めた。主に地元・茨城のつくば大学でトレーニングを行い、2月には宮崎のUMKカントリークラブとフェニックスCCでラウンドを繰り返した。
「まだ完璧ではなく、この2日間は7割程度。照準は5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ。それまでに100%に仕上げたい」。地元開催のメジャー大会での勝利が大目標だ。
とはいえ、常に気合い十分で勝つ気満々かというと「そこまで成績にこだわりはない」と言う。「以前は毎日がゴルフだったので、義務というかやらされている気がしていた。でも1年近く休んだことで、ゴルフを楽しむことができるようになったんです」。
昨年までは母親・千鶴子さんと言い争うこともあったが、今ではしっかりと信頼関係を取り戻した。「とりあえず開幕から4試合は帯同します」という母親だったが、「今年はほとんど来てもらうつもり」と三塚。相性の良い沖縄で、2年半ぶりに無欲の復活優勝を果たせるか?(沖縄県南城市/本橋英治)