手負いの上田桃子 逆転シードへ「気合いで獲っていくしかない」
賞金ランキング55位の上田桃子が今週、国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」に出場。永久シードを除いた上位50位までに付与される来季シード権へのラストチャンスに臨む。
実際は永久シード保持者の不動裕理を除いた51位まで繰り下がるが、54位の申智愛(韓国)が次週の最終戦に出場(9月24日時点の世界ランキング上位25位以内の資格)するため、今週で確定するのは最後の1枠を除く上位50位まで。上田が51位の藤田幸希(約321万円差)と50位の上原彩子(約354万円差)を上回るには、それぞれ単独7位、単独6位以上が最低条件となる。
上田は今季、国内ツアーと掛け持ちを続けてきた米国ツアーで不振を極め、6年目にして初めてとなる来季シード権の喪失が決まっている。国内の来季シードは是が非でも確保したいところだが、3週間前の「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」で不運が襲った。
初日のプレー中に胸部に痛みが走り、何とか3日間を完走したものの、診断結果は肋軟骨の骨折。以降は治療に努め、クラブを握ったのは先週の月曜日から。今も完治には至っておらず、この日に参加したプロアマ戦も「最後らへんは痛かった」と表情を曇らせた。
大切な一戦を前に「このタイミングでか・・・」という気持ちは、正直ある。しかし、その中でもできる限りの準備を整えてきた自負もある。「練習が出来るようになってからはベストを尽くしてきたし、ここまできたら調子うんぬんではない。一番は、気持ちを大事にすること。気合いで獲っていくしかない」。
仮に今週シード落ちが決まった場合はクオリファイングトーナメント(QT)に参戦する意向。サードQT(11月26日~)からの出場となるが、今週を終えた同52位から56位までの5名は免除され、ファイナルQT(12月3日~)から出場できる。(※同51位の選手が最終戦で逆転された場合もファイナルQTから)(愛媛県松山市/塚田達也)