ルーキー辻梨恵、一時プレスルームを賑わせる
2013/06/08 18:43
混戦となった「ヨネックスレディス」2日目、ライブスコアが掲出されているプレスルームでは、今日はどの選手を取り上げようかと記者達は画面を見ながら頭をひねる。そんな中、前半スルスルとスコアを伸ばしてきたのは、今年がルーキーイヤーの19歳、辻梨恵だった。
身長169センチと大柄で、優雅なスイングと綺麗なパッティングフォームを持つ彼女。実家は神奈川にある禅寺で、茶道をたしなみ、座禅や読経の経験もあるという異色キャラ。そして、ファンを引きつける容姿に記者達はざわついた。
しかし、後半に入り2つのダブルボギーを叩くなど「40」と崩れて結局通算1オーバーフィニッシュ。大々的に紙面を賑わす可能性はお預けとなってしまった。
「OBも素ダボもあったので、バーディは獲れたけどちょっともったいなかったです」と辻はおっとりと振り返る。「それでも、粘れるようになってきました。グリーンを外してもパーを獲れるようになったので」と、3試合連続の予選通過に微笑みは絶やさなかった。
今週はハウスキャディが辻のバックを運んでいるが、「この子はダボを叩いても引きずらない。本当に落ち着いていますよ」と、精神面には太鼓判。仏道で鍛えられた(?)何事にも動じないメンタルは、今後の強みとなってくることだろう。
今年2月にはグアム知事杯で優勝を飾るなど、ブレークの予感漂う19歳。いち早く注目している熱心なギャラリーも多いようだ。(新潟県長岡市/今岡涼太)