藤本麻子、徳光和夫の色紙に感化
2013/06/08 18:08
「ヨネックスレディス」2日目、1番(パー5)で早速陰険なムードになったのは、藤本麻子とキャディを務める父の信吾さん。「ラインとかタッチとか。グリーン上で意見の食い違いがあって、出だしのボギーで喧嘩してしまった」と藤本は気まずそうに振り返った。
「でも・・・」と続ける。「去年までは、そうなると18ホール口をきかないこともあったけど、今日は2番ですぐ仲直りしました」。2人は1番から2番へと続くインターバルで、それぞれ意見を交換し、今日の方針を決めたという。「お互い“ごめん”は言わないんですけどね(笑)」。
グリーン上で目標に向けて球をセットするが、その通りに立てないことがあるという藤本。アドレスの向きを父にチェックして貰うが、タッチは藤本が担う。すぐに2番で8メートルにフックラインを沈め、勢いに乗った。18番までに5バーディを奪い、通算5アンダーは首位と3打差の6位タイに浮上し最終日へ臨む。
今週、プロアマで初めて一緒にラウンドしたアナウンサーの徳光和夫氏に、サインをねだったという藤本。その色紙には“今日の自分に明日勝て!”と書かれていたという。「今の私には、もってこいの言葉かなと。今日もその言葉を思いながら、ラウンドしました」と、大事に胸にしまい込み、1打1打を紡いでいる。
2年ぶりの2勝目を目指す最終日、明日の目標を尋ねると「父と喧嘩しないこと!」と藤本は笑いで締めた。(新潟県長岡市/今岡涼太)