今季3戦目の森美穂、2年計画で立ち直りを目指す
国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」に主催者推薦で出場する森美穂は、今年で3試合目のレギュラーツアー出場となる。「ヨコハマタイヤPRGRレディス」が91位タイ、「アクサレディス」では106位と、予選通過には遠く及ばなかった。
今大会、プロアマ戦に出場した森は「少し体重が落ちて、飛距離も落ちちゃいました」と寂しそうな表情を浮かべる。聞けば「アクサレディス」後に肋骨を疲労骨折してしまい、約1ヶ月間クラブを振ることが出来なかったという。「体重も3キロぐらい落ちてしまって、ドライバーも今は210ヤードぐらいしか飛んでいないと思います」と話す。
2011年、注目を浴びたプロテストは最終まで進んだが、合格ならず大粒の涙を見せた森。その後は研修生として愛知県の三好CCにお世話になってきたが、今年の2月に高校の恩師がいる福井県に移ることを決意した。
昨年プロ転向を果たし、女子のアジアツアーなどに挑戦をしてきた森だが「ゴルフの状態はまだまだです。福井に戻って、簡単には自分のゴルフを取り戻せるとは思っていないので、今年はリハビリのつもりで。来年までの2年間をかけて仕上げたいと思っています」と長期計画での再生を図っている。
大会初日はジュニア時代からの仲間でありライバルでもあった青木瀬令奈と同組でラウンドすることになった。「同級生だから負けたくないとか、そういう気持ちはないですね。誰かに勝つとかではなく、今はしっかりと自分に出来ることをやるだけですし。でも、出場するからには、少しでも良いスコアで回りたいと思いますよ。ただ、そんな簡単にはできることではないことも理解していますので・・・」。
悔し涙をながしてからすでに2年の月日が流れようとしている。自信を取り戻すためには、プロとして結果を残すことが一番なのだが、まだその段階ではないと自らの焦る気持ちを抑える。今週月曜には「アース・モンダミンカップ」の予選会に出場し、1ストローク足りずに本戦出場を逃した。「今年1番のゴルフでしたけど、まぐれです」と謙遜するが、現段階では、その1歩1歩のチャレンジできっかけを掴むしかない。(兵庫県三木市/本橋英治)