2012年 フンドーキンレディース

井芹美保子が怒涛の5連続バーディで日本人最上位

2012/05/13 17:14
2番パー3ではティショットをピンの右1.5mにつけてバーディを奪った井芹美保子

国内女子ツアー「フンドーキンレディース」が、福岡市内の福岡CC和白コースで開催された。町中にあるコースで各ホールの左右幅が比較的狭く、高低差も激しい。そして初日、2日目は北からの冷たい風で各選手スコアメイクに苦しめられていた。ところが、最終日はその風がナリを潜め、前半からスコアを伸ばし合うバーディ合戦の展開となった。

その中でも怒涛のバーディラッシュを見せたのが、この日のベストスコア、7アンダー「65」をマークした全美貞(韓国)と、6アンダー「66」をマークした井芹美保子の2人。共にスタートの1番でバーディを奪うと5番まで5連続バーディを記録した。

1番パー5でピンの手前3mから左に切れるラインを読みきった井芹は、2番パー3では硬いグリーンで手前に切られたピンに対し、グリーンの手前ラフで2バウンドさせて勢いを抑え、ピンの右1.5mにつけるスーパーショットを見せた。

「2番からショットが良くなって、ピンについてくれたので、1つずつ入れていこうと思ってそれが入ってくれて良かった」と、狙い通りにバーディを続けた。「昨日、朴仁妃フォン・シャンシャンと一緒にラウンドして、特に朴はパットをしっかりと打って入れてくるので、そのイメージを頭に残していました」と、前日に掴んだイメージが5連続に繋がったという井芹。

後半は勢いを失いながらも2バーディ、1ボギーで最終18番を迎えると、ピンまで残り73ヤードの3打目をピン1mに寄せてバーディフィニッシュ。通算5アンダーは全と並び3位タイ。日本人選手では最上位となった。

「今のショットとパットがきっちりできてくれば、もう少しスコアがまとまると思います。今日の後半は悪いところもあったので、そのあたりを直していければ・・・」。ツアー初優勝を狙う井芹にとって、この日の5連続バーディは大きな自信となる。(福岡県福岡市/本橋英治)

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