楽天終了で国内女子ツアー1試合減 7月2週空きに小林会長「猛暑対策」
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は19日、国内女子ツアーの2024年大会開催日程を発表した。レギュラーツアーのシーズンは2月29日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)からスタートし、1試合減の37試合。21年に始まった「楽天スーパーレディース」の開催がなくなり、7月18日開幕「大東建託・いい部屋ネットレディス」(福岡、ザ・クイーンズヒルGC)の前後に1週ずつオープンウィークが生じ、7月開催は2試合になる。
JLPGA主催トーナメントだった「楽天―」について、小林浩美会長は「夏の猛暑対策とか、協会として総合的な観点から、ひとつ空き週とさせていただく」と説明。ことし7月の大会では決勝ラウンド進出者からも棄権する選手が出るなど、記録的猛暑の影響が顕著でもあった。一方で小田美岐副会長は「非常に残念ではありますが、さまざまな背景がある。(楽天に)3年契約を満了していただいての今回(の判断)なのかな。詳しい理由の言及、コメントは避けたい」とした。
賞金総額は前年から1億1734万円減の44億円(日本女子オープンは23年実績の賞金総額1億5000万円、日米共催TOTOジャパンクラシックは賞金総額200万ドルを1ドル=140円で計算)となった。
出場優先順位を入れ替えるリランキングは6月「ニチレイレディス」終了後に第1回、9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の後に第2回を実施する予定。
「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」「日台交流 うどん県レディース」の3試合がなくなった下部ステップアップツアーのスケジュールは、「今回(発表した試合)は契約が締結したもののみ。締結に至った折には皆様にご報告します」(小田副会長)と変更に含みを持たせた。
JLPGA主催の国内メジャー「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」(9月5日開幕)が行われる沖縄・かねひで喜瀬カントリークラブが舞台だった「かねひで美やらびオープン」の開催休止と合わせ、4試合減の19試合で賞金総額は7500万円減の4億3000万円。また、下部ツアーでも9月「Skyレディース ABC杯」の後にリランキングを実施する。
「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」は今年が95期生と96期生による2大会同時開催だったため、例年通りの単一年度1大会に戻る24年は1500万円減。3試合が新規開催のレジェンズツアー(6試合)を含め、JLPGA全体の前年比では競技数が3試合減の64試合、賞金総額1億5284万円減の50億1300万円となる。
<レギュラーツアー変更点>
◇大会名称変更
明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント
Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント
ヨネックスレディスゴルフトーナメント
ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会
◇開催コース変更
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(埼玉・石坂ゴルフ倶楽部)
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(茨城ゴルフ倶楽部 東コース)
ブリヂストンレディスオープン(千葉・袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース)
リゾートトラストレディス(兵庫・関西ゴルフ倶楽部)
ヨネックスレディスゴルフトーナメント(新潟・ヨネックスカントリークラブ)
ニトリレディスゴルフトーナメント(北海道・桂ゴルフ倶楽部)
ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント(岐阜・ゴルフ5カントリーみずなみコース)
ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会(沖縄・かねひで喜瀬カントリークラブ)
日本女子オープンゴルフ選手権(茨城・大利根カントリークラブ 西コース)
TOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田ゴルフコース 北コース)