ルーキー吉澤柚月が裏街道から17位 “プロの試合”で自信の「68」
◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(30日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6421yd(パー72)
2度目の挑戦で合格した今年の最終プロテストが楽だったとは言わない。ただ、最終QTは何か違う。ルーキーの吉澤柚月(よしざわ・ゆづき)はそう感じている。
「違う緊張感があります。プロテストは“アマチュアの試合”と思ってプレーできたから、いい緊張感でできたというか。今回は“プロの試合”なので…。だから初日の前半は(40で)体が動かなかったのかなと思います」
初日は2オーバー「74」で52位、前日はパープレー「72」にまとめて44位へ。この日は“裏街道”の10番から朝イチ組で回り、5バーディ、1ボギー「68」をマークして通算2アンダー17位に浮上した。「初日から調子は良かったので、3日目が終わって20位以内にはいたいなと思ってました」。日を追うごとにフィールドに慣れ、シナリオ通りに進みつつある。
3日間、吹きっぱなしの風には苦労している。特に今週は妙な苦手意識が芽生えてしまった。「風が吹くとオーバーパーを打つことはありました。アマチュアではそれで良かったけど、プロでは良くないですよね」。例えば強いアゲンストになれば、力が入る。力む。「体が負けたくないと反応しちゃう。だから“吹いてない”と思い込むように、風を“忘れる”ように心がけています」。そうやって決めたら迷わず、スイングを崩さないよう気をつける。
今年のプロテスト合格組、同期が頑張っている。吉澤より上位には2位の菅楓華(すが・ふうか)、9位の宋佳銀(韓国)、15位のベイブ・リュウ(台湾)の3人。「すごいなって思います。でも、人のことを意識しても仕方ない。刺激にして、自分のことに集中します」。尻上がりで迎えるラスト18ホールに全力投球だ。(静岡県袋井市/加藤裕一)