初シード獲得の安田祐香 フィールド唯一のノーボギーで3位浮上
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(24日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆1984人)
今季のツアー優勝者らが集うエリートフィールドで、強風が舞う舞台で、一人だけボギーを打たずに18ホールを回った。メルセデスランキング35位となりプロ4年目で初シードを手にした安田祐香が「69」でプレー。10位からトップと3打差の通算4アンダー3位に浮上した。
国内メジャー最終戦は初出場。「憧れの試合だったからうれしい。チャレンジというか、初めてのことだからプレーはいつも通りに、でも楽しく回れたら」と思い描いて大会を迎えた。ベント芝と違い、芝目が強い高麗芝のグリーンにも「きのうはパットでショートしたのとかもあったけど、段々と慣れてきた」と感触は上々だ。
風との向き合い方も「結構ティショットでポイントを狙わないといけないホールがあるけど、次のショットを打てるところであればラフでもいいかな、とか思って」。視野を狭めすぎずに対応している。「ミスをしてボギーになりそうな危ないホールもあったけど、そこからパーセーブできたり、バーディも取れたり。最後もパーセーブできたのはうれしい」と、2日連続でホール別難易度1位の18番(パー4)を“寄せワン”でしのげたことを喜んだ。
翌年前半戦に出場できる“準シード”のメルセデスランキング53位で終えた昨季は「大王製紙エリエールレディス」の2日後に始動した。今大会でツアー初優勝となれば、1年前が嘘のようなフィナーレになる。「優勝はいつも考えないようにしている。コースもすごく難しいし、油断はできない。目の前の一打に集中して、伸び伸びとできたら」。3日目は母校・滝川二高でしのぎを削った同級生、古江彩佳と2サムの同組。マイペースで集中するには、格好の巡り合わせかもしれない。 (宮崎市/石井操)