中島啓太の先輩は来年こそツアープロに 古家翔香が2打差発進
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 初日(28日)◇芦原GC海C(福井)◇6528yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆3737人)
まだ“ツアープロ”ではないため、これがトーナメントに出場できる数少ないチャンスになる。古家翔香がツアーに出場するのは、2020年の本大会以来3年ぶり。予選会から勝ち上がって出場権を獲得し、首位と2打差10位につけた。
ツアーでの活躍を目指す23歳は、5度目のプロテストに挑戦中だ。昨年は最終プロテストに進んだが合格に1打足りなかった。今年は2次予選(C地区)を6位で突破し、「成長していると思うので、楽々通過できるよう頑張りたい」と11月の最終ステージを待っている。
プロテストと並行して、将来のことを考えてティーチングの資格を取得した。「10代の頃から考えていた。年を重ねたらいずれはティーチングもやりたい」と、3年をかけて講習会や審査を受講。今年1月付けでティーチングプロとして日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会員になった。
7月には、同会員が出場できる「JLPGAティーチングプロ競技会」を1位で終了。同大会上位15人に入り、来季ツアー出場をかけた11月のQTファーストステージへの出場資格も獲得した。
ティーチングの楽しさを学びつつ、「ツアーに出たい思いが強い」と夢を追う。同世代で身近な選手のひとりは、男子プロの中島啓太。代々木高時代の1学年「後輩ちゃん」だが、知り合ったのは同校ゴルフ部と提携してジュニア育成を行ってきた、吉岡徹治氏のジュニアアカデミーだった。
「まだ、さすがに名前を憶えてくれていると思います」とツアー通算3勝の後輩を思い出し、久々のトーナメントでの活躍に意欲を燃やす。「“初日にあの子、上位にいたね”で終わらないように」と、今週をプロテスト合格へのはずみとしたい。(福井県あわら市/谷口愛純)