国内女子ツアー

「向こうで強くなりたい」 西村優菜はリシャッフル見据えて米ツアー挑戦へ

2022/12/21 17:16
西村優菜は米ツアーで戦う考えを示した

米ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)で24位だった西村優菜が、改めて米挑戦の意向を示した。21日、都内で日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式「JLPGAアワード」に出席。予選会直後はより多く出場機会を得られる20位以内に届かず涙を流していたが、「リシャッフルまでは向こう(米ツアー)の出場権が下りてきた試合に出て頑張ってみようと思っています」と話した。

「終わった後は何日間か、何も考えられない期間があった」と振り返った上で「海外メジャー優勝という将来的な目標を考えたとき、何が一番成長できるのか。自分なりに考えた結果、向こうで経験してみたい、強くなっていきたい、一年間戦いたい思いがあった。その思いでQシリーズにも挑戦したし、それを捨ててしまうのはもったいない」。限定的な出場資格からはい上がっていく覚悟を固めた。

今季、出場優先順位を入れ替えるリシャッフルが最初に実施されたタイミングは5月の「コグニザント ファウンダーズカップ」だった。来年1月の開幕戦は優勝者だけが出られる大会となっており、その後の2月から3週にわたって行われるアジアシリーズも推薦以外での出場は難しい状況。フルフィールドの米本土初戦となる「LPGAドライブオン選手権」(3月23日~/アリゾナ州スーパースティションマウンテンGC)以降の限られた試合数でどれだけ出場機会が巡ってくるか、そして巡ってきたチャンスで結果を残せるかがポイントになる。

2023年は初陣までの過ごし方が流動的になるだけでなく、「リシャッフルの後は何も言えない。その時の状況を見て、また考えないといけない」と話すように序盤の成績次第で軸足を置く場所が変わる可能性もある。「少ない限られた試合数ですけど、リシャッフルを突破して一年間通して(米ツアーで)戦いたい。いい年にしたい」と力を込めた。(編集部・亀山泰宏)