「強い体で戦えた」 山下美夢有“失速”から見直した食生活
2022/11/13 18:39
◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(13日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
山下美夢有が今季4勝目を挙げた。昨年は残り10試合でトップ10が3度。体重もベスト(52kg)から3kg減とシーズン後半戦での失速が課題だったが、今年は9月以降に2勝ときっちり克服した。
「体重を落とさないようにやっていた。体重を落とさずに開幕戦と変わらない体でプレーできた。強い体で戦えた」
飛躍の裏には9月から助言を受ける栄養士の存在もあった。「私は揚げ物が好きなんですが、試合前には食べたらダメと言われた。ラーメンとかも大好きなんですが…」と笑顔で説明した。
愚直にアドバイスを守った。ラウンドで疲れなかったり、疲れが残りにくくしたりするために揚げ物は開幕前日から手を付けず、ビタミンB1、B2など疲労回復につながる成分の多い豚肉などを好んで食べた。
試合前のルーティンも厳格だ。ティオフ2時間前にコースに到着し、ストレッチをした20分後に、ランニングや縄跳びで心拍数を上げて試合に臨んだ。
2020-21シーズンの決勝ラウンドの平均スコアは「71.8098」で全体26位。今季はここまで「70.2308」で3位だ。意識改革がツアー屈指の安定感につながっている。(千葉県長南町/玉木充)