史上最年少の年間女王 山下美夢有の今季を振り返る
◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(13日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
山下美夢有が今季4勝目を挙げ、2007年の上田桃子(21歳156日)を抜いて史上最年少の21歳103日で年間女王に輝いた。今シーズンを山下の戦績を振り返る。
■3月 開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」 4位
前年に初優勝を挙げ、2勝目を目指して迎えたプロ2年目のシーズン。初日はイーブンパー「72」で41位とやや出遅れたものの、2日連続で「71」を並べ、通算2アンダー18位で迎えた最終日に「67」をマーク。通算7アンダーで4位フィニッシュと上々のスタートを切った。
■5月「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」 優勝
今季の国内メジャー1戦目。初日に8アンダー「64」で飛び出し、2日目は「74」と崩れたが、翌日は「67」と修正して首位をキープ。最終日も「71」と安定したプレーを見せ、後続に3打差をつける通算12アンダーでフィニッシュ。今季初優勝を初日から首位を守る完全優勝で飾り、国内メジャー初タイトルを獲得した。表彰式後のインタビューで「目標にしていたメジャーで優勝することができて本当にうれしい」と語った。ツアー2勝目。
■6月「宮里藍サントリーレディス」 優勝
首位と4打差の4位で迎えた最終日に4アンダー「68」をマーク。11年ぶりの勝利を狙った藤田さいきを逆転して通算12アンダーで今季2勝目を飾った。本大会の勝利で8月の「AIG女子オープン(全英女子)」(スコットランド・ミュアフィールド)の出場権を獲得し、メルセデスランキングは2位に浮上した。
■8月「AIG女子オープン」(全英女子) 13位
初めての海外メジャー参戦。「69」で回った初日を2アンダーの10位で滑り出すと、2日目は「68」をマークして通算5アンダーの5位で予選を通過した。3日目は「71」として、「リンクスは攻め方が(日本と)全然違っているので楽しい。自分で考えてイメージして、打って、毎ホール楽しい感じで回れている」と話した。6位で迎えた最終日は「72」。通算7アンダー13位で充実の4日間を終えた。
■8月「ニトリレディス」 2位
難コースの小樽CCを4日間で通算7アンダーと攻略し、優勝した稲見萌寧に2打差の2位でフィニッシュ。メルセデスランキングで開幕戦から首位を走っていた西郷真央を抜いて、トップに浮上した。
■9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」 優勝
初日にツアー新記録となる12アンダー「60」のロケットスタートを決めると、2日目も「67」で首位を堅持。最終日も「71」でまとめて、今季3勝目を完全優勝で挙げた。優勝会見では「メルセデス(ランキング)1位もしっかりと獲りたい」と年間女王への意気込みを語った。ツアー通算4勝目。
■11月「伊藤園レディス」 優勝
初日「66」で回り単独首位発進を決めた。2日目は「67」。首位の上田桃子と2打差の2位で迎えた最終日を「71」をプレーして逆転で今季4勝目を挙げ、メルセデスランキング2位の西郷真央が単独4位以下(7位タイ)だったため、ツアー史上最年少での年間女王に決まった。