上野菜々子「流れに身をまかせる」 シード獲得へ正念場

◇国内女子◇伊藤園レディス 2日目（12日）◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741yd（パー72）

3戦連続で予選落ち中の上野菜々子が9バーディ、3ボギーの「66」でプレーし、初日53位から通算6アンダー10位に浮上した。前半11番でボギーをたたいたが、6Iで右1mにつけた12番（パー3）から4連続バーディを奪った。「全部良かったです。ストレスのないゴルフができた」と振り返った。

10月から腰痛に苦しむ。「先週はスイング（するの）も厳しかった。練習場で50球打てるかどうか」。開幕2日前の練習ラウンドも後半は歩いてコースを確認し、開幕前日はコースにも足を運ばず回復に努めた。

メルセデスランキングは60位。シーズンは今大会を含め残り3試合で、2週後の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」（宮崎CC）はフィールドが優勝者らに限定される。「ランキングは見ていない。自分で自分の首を苦しめたくない。なるようになる。周りもあるし、流れに身をまかせる」。初シード（同50位以内）に向けて正念場を迎えているが、平常心を強調した。

ランキング59位のルーキー、内田ことこは6バーディ、1ボギーの「67」でプレー、37位から上野と同じく通算6アンダー10位に順位を上げた。「ショートアイアンの距離感が良くて、ショートパットも入ってくれた」と笑顔を見せた。

試合がなかった前週は地元・北海道で過ごした。気温10度を切る中もコースで調整した。「できればシード。この試合と来週で」と2試合連続の上位進出を誓った。（千葉県長南町／玉木充）