国内女子ツアー

女子プロたちの涙 2021年ベストショット3選【大澤進二】

2021/12/19 17:01

日常と非日常が交錯した2021年。緑の芝の上で繰り広げられたゲームを取り巻く光景も、また同じだった。フォトグラファーたちはそんな中、二度と訪れない瞬間の数々を切り取ってきた。GDOとともに旅を続けたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第1回は大澤進二カメラマン編。

<ニッポンハムレディス最終日 堀琴音>

初優勝が決まり、両手を上げて喜んだ

2018年にシード落ちし、どれだけ苦しんできたのかは本人にしか分からないのかもしれない。プレーオフを3ホール目で制し、悲願の初優勝。絶望からの復活劇を演じ、優勝インタビューでは大粒の涙を流した。やったね、こっちゃん!と思いながら、写真を撮っているこちらももらい泣きしそうになった。姉妹優勝は史上2組目。2勝目を願っています。

<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース2日目 キム・ハヌル>

イ・ボミ(左)から花束を渡されて号泣するキム・ハヌル

スマイルクイーンが引退。2015年から日本で戦い、何度か優勝シーンにも立ち会うことができた。予選ラウンド終了後の夕暮れ、有志の選手たちがサプライズを演出。イ・ボミから花束を渡されて号泣した。とっても寂しいですが今後の活躍を期待して、ありがとうキム・ハヌル

<大王製紙エリエールレディス最終日 原英莉花>

グリーン上で涙、ウィニングパット決めてまた涙だった原英莉花

腰痛に悩まされ、思い通りにならない中で試行錯誤しながらのゴルフが続いた。勝負どころの17番パー5で、右に曲げたドライバーショットは池の手前ギリギリに残っていた。そこから2オンしてイーグル。優勝を決定づけた展開に、改めてスター性を感じた。苦しんだ末につかんだ1年ぶりの勝利。最終18番でウィニングパットを決めると、涙をためながら両手を高々と上げた。