成田美寿々、葭葉ルミ、永井花奈らシード喪失 ルーキー安田祐香も届かず
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)
成田美寿々、葭葉ルミ、永井花奈らツアー優勝経験者が予選落ちとなり、シード喪失が確定した。
ツアー13勝の成田は開口一番、「苦しい1年でした」。賞金ランキング102位、メルセデスポイントランキング98位で今大会に勝ってもシード圏内50位には届かないポジションだったが、優勝による来季出場権獲得もならなかった。
初シード以来、9年間守り抜いてきたツアープレーヤーの勲章。今季はフェアウェイキープ率59.0296%(81位)、パーオン率61.02%(90位)とショットメーカーらしからぬスタッツが苦闘を物語る。「腰痛が一番だったかなと思っていて、1年以上、完全に痛みがとれなくて、練習もたくさんできなかったというのもありましたし、それでスイングを崩してしまったのもあると思う。一番は自分の体のことを分かっていなかった」
30日から始まる予選会(QT)のファイナルステージ(静岡・葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース)に向け、「QTは優勝しなくてはいけない試合ではないと思うし、それなりの順位を目指すゴルフ、ピンチを減らすゴルフをしなくちゃいけない。今週はパットでスコアを伸ばせなかったけど、シーズンの中ではかなりショットも安定してパーオンで来ていた。QTに向けては自信になりました」とポジティブなポイントも挙げた。
葭葉は2014年から守ってきたシードを失った。「自分が(練習を)怠けていたとかは全く感じない。ただ、周りの選手がそれ以上にうまかったってことですかね。やることはやったので、仕方ないかなって感じです。(QTは)とにかく来年出られることだけを目標に頑張りたい」
初優勝した2017年からシードを保持してきた永井は「最初にQTを受けたときと今回では、気持ちも(含めて)いろいろ違うどうなるのか不安でしかないですが、やるしかないので頑張りたい」と自らを鼓舞した。
脇元華、篠原まりあもシード陥落が決定。賞金ランク62位から予選落ちのペ・ヒギョン(韓国)はコロナ禍の入国制限で資格を有する大会に出場できなかった選手への救済措置により、来季もレギュラーツアー2試合は出場資格が保障される。そこで得た賞金を加算して50位以内に相当する数字に達すれば、シードを維持できる。
ルーキーの安田祐香、2020-21年シーズン開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」で優勝争いを演じた田中瑞希らは予選落ちで初シードには届かなかった。
◆シード当落線上の賞金ランキングと2日目終了時点の成績
カッコ内はメルセデスポイントランキング、※は今季シード選手
45位 大山志保(53位) 14位タイ※
46位 イ・ナリ(51位) 予選落ち
47位 李知姫(46位) 予選落ち※
48位 菅沼菜々(52位) 17位タイ
49位 有村智恵(48位) 予選落ち※
50位 浅井咲希(55位) 予選落ち※
51位 ささきしょうこ(59位) 50位タイ
52位 林菜乃子(49位) 予選落ち
53位 宮里美香(47位) 予選落ち※
54位 柏原明日架(61位) 首位タイ※
55位 山路晶(45位) 予選落ち
56位 宮田成華(67位) 予選落ち
57位 蛭田みな美(57位) 38位タイ
58位 鶴岡果恋(54位) 予選落ち
59位 河本結(50位) 予選落ち※
60位 高木優奈(56位) 50位タイ
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64位 新垣比菜(58位) 8位タイ※
65位 葭葉ルミ(65位) 予選落ち※
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68位 安田祐香(66位) 予選落ち
69位 永井花奈(71位) 予選落ち※
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72位 金田久美子(64位) 50位タイ
73位 田中瑞希(89位) 予選落ち
74位 脇元華(80位) 予選落ち※
75位 福田真未(72位) 14位タイ※
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102位 成田美寿々(98位) 予選落ち※