国内女子ツアー

「今年通れなかったら…」7度目チャレンジ丹萌乃は合格に号泣

2021/11/06 12:04
7度目のプロテスト挑戦で合格を果たした丹萌乃(Ken Ishii/Getty Images)

◇国内女子◇最終プロテスト 最終日(5日)◇城陽CC (京都)◇6400yd(パー72)

プロテスト挑戦は7度目になる。丹萌乃(たん・もえの)の胸中には期するものがあった。「前回(6月に行われた2020年度)の静ヒルズも結構好きなコースだったのに、通れなかった。今回の城陽も好きなコースで、ステップ(下部ツアー)もあったコース。今年通れないと、もう通れないというのもちょっと思っていた。結構(覚悟を)決めて受験しました」と明かす。

2018年には下部ツアーで優勝。19年にはQT(予選会)を経て、単年登録者としてレギュラーツアー35試合に出場した。しかし、制度の変更でQTに出る資格もなくなり“職場”を失った。

「やっぱり試合があったのは、すごく恵まれていたんだと感じました。ホントに試合が全くない状態で、モチベーションも何もなく、(プロ)テストも(コロナ禍で)延期になり、結構しんどいなと思ったときもあった」。それでも、心は折れなかった。「(大変なのは)みんな一緒だなって、こういうのをずーっと続けたくないって思って。次こそ合格しようって」。必死に前を向き、勝負の4日間を迎えた。

笑顔でリーダーボードの名前を指差した(Ken Ishii/Getty Images)

通算イーブンパー14位と合格圏で折り返したとき、緊張は頂点に達した。なかなか眠れずに臨んだ第3ラウンドは「誰が見ても分かるくらい(緊張が)出ていたと思う」と振り返る。そんな18ホールを耐えられたから、最終日は少しだけリラックスできた。今週最も良い「70」で回り、5位タイでゴールテープを切った。

一緒に来ている父も、仕事で地元愛媛にいる母も泣いていたという。「私も号泣でした。やっと終わったな~って」。胸がいっぱいになりながら、すぐに表情を引き締めた。レギュラーツアーを戦った2019年の賞金ランキングは91位。「シードなんて、かすりもしなかった。すぐにQTが始まる。シードも獲りたいですし、早く勝ちたいなって気持ちもあります」。諦めなかった24歳が正真正銘のプロゴルファーになった。