山下美夢有は惜敗も笑顔「次につながる」90点プレー
2021/04/04 15:49
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(4日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)
4日間完全優勝の史上最年少記録更新はならなかった。19歳の山下美夢有は最終18番(パー5)でプレーオフに持ち込む7mのバーディパットを外して苦笑した。それでも、返しの1.5mに集中して強めに入れると、この日決めた「プレーを楽しみ、笑顔で18ホールを回ろう」を実践。笑みを浮かべて締めくくった。
5バーディ、3ボギーの「70」で通算11アンダーの2位。首位タイで出て前半2位に後退し、後半でトップに再浮上したが、最後は1打及ばなかった。それでも、4番(パー3)で17yd、13番で20ydを、いずれも58度でチップインさせるなど見せ場をつくった。葛城の難コースで初日から「66」「69」「72」「70」と4日間通じてオーバーパーをたたかなかった。
「優勝は逃してしまったんですけど、この緊張感は勉強になるし、次につながると思う」と会見でも悔しさは一切見せず、自己採点は「90点」。減点10点は「パットを決めきれなかったこと」とプレーを振り返りつつも、「今までで一番いい成績。もっと課題もあると思うが、次につながるようにしたい」と繰り返した。
150㎝とツアーではもっとも小柄な選手だが、トレーニングで体重を1年前から4kg増やすなどして鍛えた体力で、4日間疲労を見せなかった。賞金ランキングは今大会の賞金880万円を加算し、2276万6914円で28位に上がった。「来週から切り替えてトップを目指して頑張っていこうと思います」としっかりとした口調で話し、「まずはシードを獲ること」と今年の目標達成に意欲を示した。