2020年 大王製紙エリエールレディス

有言実行へ残り試合は1 or 2 ? 年内優勝宣言の勝みなみが3打差4位発進

2020/11/19 18:10
状態は上向き。勝みなみは2年ぶりの大会優勝にモチベーションは高い

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

2018年大会優勝の勝みなみは格段に増した飛距離で、パー5を攻略した。「セカンドはエッジまで200ydを切っていた」と豪快にティショットを飛ばした前半11番(パー5/535yd)。第2打でグリーンを外したが、しっかり寄せて1つ目のバーディを奪った。

オフのトレーニングとスイング修正がはまり始め、飛距離は10yd以上伸びている。「プロ初優勝(2018年の)のときとセカンドは1番手、2番手くらい変わっていますね」と17番(パー5)で、3つ目のバーディを獲った。後半は第2打以降の縦距離を合わせ切れず、3アンダーの4位。トップと3打差の好位置につけながら「もうちょっといけたかなと思う」と言った。

今季序盤は極度のショット不調に陥った。「最近はバンカーショットがうまくなっている。去年も今年もショットが悪くてバンカーに入る機会が多かったのかな。実戦でうまくなったんだと思う」と笑みを浮かべて苦心の時期を振り返るが、ガードバンカーから寄せて1パットでのパーは実際、この日4回。不調の時期の“副産物”を得ている。

視線の先にあるのは、2020年の最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」への出場だ。今季の優勝者や今大会終了時点の賞金ランキング30位(もしくはメルセデスランク30位以内)に出場権が付与され、勝は現在賞金ランク36位(メルセデスランク36位)。賞金ランク30位とは320万円の差がある。

3週間前の「樋口久子 三菱電機レディス」では西村優菜に逆転負けを喫し、その後「やっぱり勝ちたいです。また頑張ろうと思えた。今年優勝します」と宣言した。改めて「勝ちたいです」と述べ「自分の一日の目標を達成できるようにやれば、結果はついてくると思う。優勝はしたいけど、そこは置いておいて今に集中する」と言い切った。

2018年の優勝スコアは通算20アンダー(当時はパー72)だ。「距離感がかみ合ってきて、パットのタッチも合えば、いけると思う」とうなずく。有言実行の年内優勝へ、成長を実感しながらの残り54ホールになる。(愛媛県松山市/林洋平)

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