2020年 スタンレーレディス

14年間で競技短縮は7回 濃霧、台風…悪天候に悩まされる大会

2020/10/10 13:38
あすへの充電時間に

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 2日目(10日) ◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72)

開幕前日からの雨は台風14号が近づくにつれ日増しに強くなった。大会は早朝に全組のスタートを1時間後ろ倒しにしたが、開始前の午前7時過ぎに中止および36ホール競技とすることを決定。コースコンディションの不良および、日中の天候回復が見込めないことを理由とした。

大型台風の影響で2日目を中止し、最終日は9ホールで実施(計27ホール)した前年に続く競技短縮。1980年にスタートした「スタンレーレディス」は近年、悪天候による順延や中止に悩まされている。直近14年では、実に7回が45ホール以下での戦いになっている。

富士山の裾野にひろがる東名CCではたびたび霧が発生。7、8月に行われていた大会は、2013年に開催時期を10月に移してから台風の影響も強く受けている。

前週「日本女子オープン」で優勝した原英莉花は5打差の46位タイで決勝の18ホールを迎える。「きょうはやれないんじゃないかという気持ちもあった。コースに先についていたキャディさんに連絡したら『やるっぽいよ』と。『マジか…やるのか…』と思って外に出たら風がビュービューいっていて。きのうよりも過酷なラウンドになると思っていた」と、一度は覚悟しながら中止決定に納得のようす。日中は休養に充てるという。

賞金ランキング1位の笹生優花にとっては、プロ入り後初の短縮ゲームになった(8月のニトリレディスで降雨によるコースコンディション不良のため決勝ラウンドで下位選手のセカンドカットを実施)。「こういう天気じゃ回れるものもちゃんと回れない。逆に危ないので仕方がないですね」と理解を示した。

<スタンレーレディスの短縮競技/2007年以降>
年度/ホール数/優勝者/状況
2007年/36ホール/上田桃子/台風で最終日中止
2009年/45ホール/有村智恵/濃霧で最終日9ホールに短縮
2012年/36ホール/有村智恵/濃霧で初日から順延が続き2日目に1R完了
2015年/45ホール/イ・ボミ/濃霧で最終日9ホールに短縮
2016年/36ホール/アン・ソンジュ/大雨&濃霧で2日目&最終日でFR実施
2019年/27ホール/黄アルム/台風で2日目中止、最終日9ホールに短縮
2020年/?ホール/?/台風で2日目中止

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