国内女子ツアー

大場、辻村らが上位通過/女子ファイナルQT

2007/11/30 13:59
10番のティショットをやや不満そうに見つめる辻村明須香

来季の国内女子ツアー出場権をかけたファイナルQTの最終日が、静岡県袋井市にある葛城ゴルフ倶楽部で行われた。4日間という長丁場を終え、上位の約30名が来季のほぼすべての試合の出場権を手に入れた。また、それ以降の順位の選手も、上位選手の欠場やウェイティングにより順次試合への出場が可能となる。

この試合をトップで通過したのは韓国のイン・ウンア。4日間通算で9アンダーを叩き出し、2位の表純子に8打差をつけるぶっちぎりの強さを見せつけた。インは昨年のファイナルQTでも8位に食い込んだが、今年は韓国での試合に22試合出場し、日本ツアーの出場は僅かに7試合。15位タイがベストフィニッシュだったが、来年は日本ツアーへのフル参戦を明言している。平均260ヤードという飛距離を武器に、日本ツアーでも活躍しそうだ。

また、日本女子プロ選手権で失格騒動に揺れた大場美智恵は、きっちりと実力を発揮して8位フィニッシュ。辻村明須香は11位、藤井かすみは26位、若林舞衣子は28位に入り、それぞれ安堵の表情を浮かべていた。

◆主な選手のコメント
大場美智恵
「主人がキャディをしてくれたのですが、最後のパターを入れた瞬間に、倒れこみそうなくらい二人ともぐったりでした。今思えば、いい経験になりました」。

辻村明須香
「ほっとしています。今朝はおにぎり1個しか食べられず、途中もゼリー1個だけ。今年はQTで上位に行くことを目標にしていたので、良かったです」。

藤井かすみ
「疲れました。もう、いらないです。エリエールの頃から炭水化物ダイエットをして4kg落としました。でも、久しぶりなのもありますが、もう少しきっちり準備しないとダメですね。良い誕生日になりました」。

若林舞衣子
「パッティングがずっと課題で、今週も初日から流れが掴めなかったです。冬にやる事が一杯あるなって思いました。来年は、まずは優勝を目指して頑張ります」。

高又順
「こんな経験はしたくない。胃が痛いです。最近は若い人が活躍して、ベテランの人達がなんか気合が入っていない感じ。来年は、原田さんや藤井さんも入ったし、一緒に頑張りたい」。

<上位30位までの選手>
1.イン・ウンア
2.表純子
3.小川あい
4.東妻茜
5.ジュリー呂
6.井上陽子
7.中島真弓
8.大場美智恵
9.日下部智子
10.佐々木慶子
11.辻村明須香
12.有田由香
13.菊地祐江
14.永井奈都
15.李恩惠
16.辻恵美子
17.和田委世子
18.原田香里
19.森山江理子
20.笠りつ子
21.木佐貫めぐみ
22.大竹康子
23.余珮琳
24.新崎弥生
25.高又順
26.藤井かすみ
27.平尾南生子
28.若林舞衣子
29.山本薫里
30.向山唯