宮里藍さん「人生初」のナレーション挑戦
2017年に現役を引退し、活動の幅を広げている宮里藍さんが「人生初」のナレーションに挑戦した。昨年9月に第1回が開催された「宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY」の模様を伝える番組の放送が決まり、自ら声を吹き込んだ。
事前にミーティングを重ね、宮里さんの思いがたっぷりつまった台本を手に収録に臨んだ。最初こそ緊張を隠せなかったが、次第にコツをつかんでいった様子。「ナレーションをしている人はすごいな、と。こうして(制作サイドに入って)やってみると、いろんな人が番組を作っているんだなと勉強にもなりますね。(番組)最後のまとめのところは、自分の感想をダイレクトに伝えました」と笑顔で振り返った。
昨年初めて開催された「宮里藍インビテーショナル」はジュニアゴルファーとその家族に対し、自らの競技人生を支えたメンタルトレーニング「ビジョン54」を紹介する試みでもあった。
「今は18歳でプロになることがトレンドになっている。環境が変わって注目されて、お金も稼げて、生活が高校生の延長ではなくなる。いろんな面で一気に成長しなければいけない。その大事な時期に、ちょっとしたキッカケがあると大きいんじゃないかと思ったんです。ゴルフって練習と大会だけじゃないよ、違う視点でも見られるよ、と」。改めて言葉に熱を込めた。
第2回大会に向けて動き出している2020年は、東京オリンピックが開催される。「オリンピックは4年のスパンで物事を見る。逆算するピーキングが、いろんな競技ででき上がっている。(ゴルフの)ツアーは毎年シードが懸かって、1年ごとに区切られる。1年だと、時間に追われて見過ごすことも多いと思う。オリンピックがあることで、自分のプロ生活をどうしていきたいのか、4年とか長期的なプランを立てられる選手が増えてくれれば」。第一人者としてさまざまなアスリートとも刺激を与え合ってきた宮里さんならではの期待を口にした。
「第1回宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」は29日(土)午後6時~7時、 CSテレ朝チャンネル2で放送される。