国内女子ツアー

アン・シネは背水の13本勝負/女子最終プロテスト初日

2019/11/05 19:00
通常より1本少ない13本のクラブで戦うアン・シネ

◇国内女子◇最終プロテスト 初日(5日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6398yd(パー72)

初めて日本女子ツアーのプロテストを受験するアン・シネ(韓国)は、第1ラウンドを3バーディ、1ボギーの2アンダー「70」で回って、首位と2打差の8位と上々の滑り出し。「ショットが良くて、バーディチャンスも多かった。安定したプレーができました」と嬉しそうな笑顔をみせた。

スタート前、各組に一人ずつ付くハウスキャディが、不思議そうにアンのキャディバッグを確認している。「アン・シネさん、13本ですね?」

レギュラーツアーは、今季ここまで21試合に出場して賞金ランク97位。直近5試合では4度の予選落ちと苦しんでいるアンは、前回出場した「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の2日目から、5Wと4UTの間に入れていたが、ミスが多かったという3UTを抜いて13本のクラブで戦っている。

「(3UTは)ずっと使っていたけど、ぜんぜん合わなくて不安定なショットが多かった。それがキャディバッグに入っていると、打ってみようかなと思ってしまうので、ないほうがいいと思いました」というのがその理由。

「1個余裕があるので、なにかしら持ってこようと思ったけど、そのクラブ自体練習していないので、ない方が良いのかなと。なくても、まあ出来ますね」とさらり。潔い選択がこのまま功を奏するか。(岡山県笠岡市/今岡涼太)