バックナインで猛追 申ジエ2位「パットの調子が良い」
2019/11/03 19:21
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日(3日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6585yd(パー72)
最終組が前半9ホール終えて、首位を走る鈴木愛と申ジエ(韓国)の差は5打。逆転には厳しい状況だったが、そこから申が5バーディを奪い、最終18番パー5を迎えた時には、その差は1打にまで縮まっていた。
18番3Wで打った申の2打目は、グリーン右手前にあるガードバンカーへと吸い込まれていった。ライが悪く、1度では出すこともできず、2打を要して4オン1パットのパーフィニッシュ。グリーン上では「最後まで分からない。鈴木愛選手はパターが上手いけど、この緊張の中だったらどうにか(プレーオフに)なるかもしれない」と考えていたという。
最終的に鈴木がパーパットを沈めた。5バーディ、1ボギーの「68」でプレーした申は鈴木に1打及ばない通算13アンダーの単独2位で終えた。この日のパット数は29。「優勝はできなかったけど、単独2位で終わることができて良かった。今週でだいぶパットの調子が良くなったので、残りの試合が楽しみです」。次の試合に向け、気持ちを切り替えた。
賞金704万円を獲得したことで、申の獲得賞金は賞金ランキング1位を守る1億3269万8732円。同2位の渋野日向子は台湾での米ツアー「スウィンギングスカートLPGA台湾選手権」に出場しており、差は約1528万円に開いた。
次週は、優勝賞金22万5000ドル(約2430万円/1ドル108円)がゲットできる米ツアー「TOTOジャパンクラシック」が滋賀県大津市の瀬田ゴルフコース・北コースで開催される。シーズンは残り4戦となったが、申、渋野の賞金女王争いから目が離せない。(埼玉県飯能市/石井操)